2.1.12 退院登録-請求確認
退院登録を実行後,請求確認画面に遷移します。

請求内容の内訳は請求月・保険組合せ別に確認できます。
<項目の説明>
項目 | 説明 |
---|---|
請求確認一覧 | 保険組合せ名称が表示されている行を選択すると,請求内訳にその保険組合せに係る請求金額が表示されます。 一月内に複数保険の請求を行う場合,コラムリストに「月合計」を表示します。「月合計」を選択すると,請求内訳に月単位の合計金額が表示されます。 請求期間が2 月にまたがる場合は,「合計」を表示します。「合計」を選択すると,請求内訳に請求金額の合計内訳が表示されます。 |
前回までの未収額 | 入院分の未収額を表示します。 外来分未収金がある場合は,入金方法の下に赤字で表示します。 |
前回までの過入金額 | 入院の過入金(マイナス未収)を表示します。 |
入金方法 | 入金方法を設定します。「101 システム管理マスタ」-「1041 入金方法情報」に登録した項目が選択可能になります。 入金方法の初期値は各患者ごとに患者登録業務で設定できます。 |
入金の取扱い | コンボボックスから選択します。 初期表示は「1 今回請求分のみ入金」です。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 コンボボックスの内容は,以下のとおりです。 (1) 今回請求分のみ入金 今回請求分のみ入金処理を行い,他の未収データへの入金処理は行いません。 (2) 今回分・伝票の古い未収順に入金 入金額が今回請求額を超える場合,先に今回請求分の入金処理を行い,残金は他の未収データへと振り分けられます。 このとき,残金の振り分けは伝票番号の小さいものから入金処理を行います。なお,入金額が今回請求額以下の場合 には今回請求分のみに入金処理を行います。 (3) 今回分・伝票の新しい未収順に入金 入金額が今回請求額を超える場合,先に今回請求分の入金処理を行い,残金は他の未収データへと振り分けられます。 このとき,残金の振り分けは伝票番号の大きいものから入金処理を行います。なお,入金額が今回請求額以下の場合 には今回請求分のみに入金処理を行います。 (4) 伝票の古い未収順に入金 入金額を伝票番号の小さいも未収データから順に入金します。 残金がある場合は,今回請求データへ入金を行います。 (5) 伝票の新しい未収順に入金 入金額を伝票番号の大きい未収データから順に入金します。 ただし,今回請求分を除きます。残金がある場合は,今回請求データに入金を行います。 退院再計算時は「1 今回請求分のみ入金」のみ選択できます。 |
合計未収額 | 入院分を表示します。 前回までの未収金,前回までの過入金と今回請求額の合計を表示しています。 ※退院時の請求額は今回入金額を入力するまでは未収金として扱われます。 「合計未収額」には今回請求する金額を含めた金額を表示します。 |
今回入金額 | 退院登録時に入金処理をする場合に入力します。 |
請求書兼領収書 | 退院登録後,請求書兼領収書の発行の有無を選択します。 初期表示は「1 発行あり」です。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 請求書兼領収書を発行しない時には「0 発行なし」を選択します。 |
発行方法 | 請求書兼領収書の発行方法を選択します。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 |
診療費明細書 | 退院登録後,診療費明細書の発行の有無を選択します。 初期表示は「0 発行なし」です。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 |
退院証明書 | 退院登録後,退院証明書の発行の有無を選択入力します。 退院登録時,初期値は「1 発行あり」です。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 退院再計算時の初期表示はシステム管理の設定を問わず「0 発行なし」になります。 |
院外処方せん | 退院登録後,院外処方せんの発行の有無を選択入力します。 退院登録時,初期値は「0 発行なし」です。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 院外処方せんを発行する場合,交付日は退院日になります。 |
主治医氏名 | 退院証明書の主治医欄に記載するDr の氏名を選択入力をします。デフォルトは入院登録時の最初に入力したDr になります。 |
U・P | ユーザーが任意に作成したプログラムを起動画面より実行するか,登録時に自動実行するかを指定します。 「101 システム管理マスタ」-「9700 ユーザプログラム起動情報」にプログラムが登録されている場合に有効になります。 |
<ファンクションキーの説明>
項目 | ファンクションキー | 説明 |
---|---|---|
戻る | F1 | 前の画面に戻ります。 |
調整 | F2 | カーソルを調整金欄に移動します。 |
請求一覧 | F3 | カーソルを請求確認一覧の選択番号欄に移動します。 |
収納再作成・収納訂正切替 | F5 | 退院再計算時のみ表示します。 退院再計算時に収納データを新たに再作成するか,元の収納データを変更するかを指定できます。 初期表示時の状態を「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 |
労災自賠責・定期請求差額表示切替 | F7 | 労災自賠責保険適用分欄の表示を定期請求差額(定期請求後の診療訂正によって生じた差額)の表示に変更できます。 初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。 |
一括入金 | F8 | 入金可能なすべての請求に対して入金処理を行います。 |
院外処方 | F10 | 院外処方せんドクター設定画面を表示します。 院外処方せんを発行する際に診療科ごとに院外処方せんの保険医師を選択する場合に使用します。 ![]() 図 2.20 設定を行わない場合,請求確認画面で選択した主治医が保険医師になります。 |
登録 | F12 | 入力された内容で退院登録を行います。 |
今回入金額を入力することで,退院登録時に入金処理ができます。
未収分の入金があった場合,退院登録で請求書兼領収書を発行する際に退院請求分と未収入金分を発行します。
ただし,未収入金分の請求書兼領収書は消費税再掲欄は編集しません(0 円)。
この際,入院の未収金(前回までの未収額)がある場合には入金の取り扱いに「2 今回分・伝票の古い未収順に入金」~「5 伝票の新しい未収順に入金」のいずれかを指定することで,未収分の入金処理も同時にできます。
入金の取り扱いの初期表示は「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。入力可能な入金額の上限を入金額欄の左側に表示します。
入金の取扱いに「1 今回請求分のみ入金」を指定している場合,入金上限額は今回入院請求額になります。
入金の取扱いに「1 今回請求分のみ入金」以外を指定している場合,入金上限額は今回入院請求額と前回までの未収額の合計になります。
請求確認一覧に保険組合せの明細のみ表示されている場合,その明細を選択し入金処理を行います。

請求確認一覧に複数の保険組合せと月合計の明細が表示されている場合,月合計の明細を選択し入金処理を行います。

請求確認一覧に合計の明細が表示されている(今回請求が 2 月にまたがる)場合,合計の明細を選択し入金処理を行います。

「一括入金」が押された場合,入金可能なすべての請求に対して入金を行います。

今回入金額は指定された入金の取扱いによって以下の事例ように振り分けられます。
今回請求額 10000 円
<前回までの未収額>
伝票番号 1 10000 円
伝票番号 2 10000 円
(事例 1)
今回入金額 10000 円の場合
今回退院請求 | 伝票番号 1 | 伝票番号 2 | |
---|---|---|---|
1 今回請求分のみ入金 | 10000 円 | ||
2 今回分・伝票の古い未収順に入金 | 10000 円 | ||
3 今回分・伝票の新しい未収順に入金 | 10000 円 | ||
4 伝票の古い未収順に入金 | 10000 円 | ||
5 伝票の新しい未収順に入金 | 10000 円 |
(事例 2)
今回入金額 25000 円の場合
今回退院請求 | 伝票番号 1 | 伝票番号 2 | |
---|---|---|---|
1 今回請求分のみ入金 | 25000 円の入金は不可
今回請求額に10000 円(=今回請求額)のみ入金可能 |
||
2 今回分・伝票の古い未収順に入金 | 10000 円 | 10000 円 | 5000 円 |
3 今回分・伝票の新しい未収順に入金 | 10000 円 | 5000 円 | 10000 円 |
4 伝票の古い未収順に入金 | 5000 円 | 10000 円 | 10000 円 |
5 伝票の新しい未収順に入金 | 5000 円 | 10000 円 | 10000 円 |
(F8)を押すと,労災自賠責保険適用分欄の表示を定期請求差額(定期請求後の診療訂正によって生じた差額)の表示に変更できます。
初期表示をどちらにするかは「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で設定できます。差額の今回請求分への反映は入力者の判断で調整金より行うことになります。
表示を行う定期請求の期間は退院請求と同じ入院歴のもので,最後に行った定期請求の属する診療月のものになります。
退院計算が月の初め(1 日)からとなる場合は前月定期請求分について再計算結果との差額の表示を行います。
再計算結果が元の請求額より多くなる場合は元の請求額との差額をプラスで表示し,少なくなる場合はマイナスで表示します。退院計算が月の途中からとなる場合は当月定期請求分について再計算結果との差額の表示を行います。
