2.1.1 入退院登録画面の概要
入退院登録
「31 入退院登録」を選択するか,マウスでクリックします。
入退院登録画面では患者の入退院の登録及び病棟,病室,入院料の変更等を行います。入退院を行った期間は入院歴として画面下のコラムリストに表示されます。
入院歴は,「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関入院基本情報設定」画面で「入院時の歴」か,「最新の歴」を選択することで,いずれかの歴を表示できます。
(初期設定では入院時の歴を表示するようになっています。)

<コンボボックスの項目説明>
患者番号を入力します。患者の状態(新規入院,入院中,退院後)によりコンボボックスの選択項目が変わります。実行したい項目を選択します。
項目 | 説明 |
---|---|
入院登録 | 入院処理を行います。 |
入院登録(訂正) | 入院内容の訂正を行います。 2.1.18 入院登録(訂正)についてを参照してください。 |
退院登録 | 退院処理を行います。 |
変更 | 入院処理後の内容変更です。会計処理上,変更できる項目は限られます。(主治医,担当医,定期請求,検索時患者表示のみ) |
照会 | 現在の状態の照会です。状態の参照のみできます。 |
入院取消 | 入院の取り消しです。(診療データは残ります)入院日,初回継続の変更はこの項目で一度取り消します。 |
入院取消(会計含む) | 入院の取り消しです(入院後に入力した診療データもすべてが取り消されます) |
転科・転棟・転室 | 部屋の異動等を行います。また保険組合せの変更,室料差額の変更を行います。 |
退院取消 | 退院取り消しを行います。退院前の状態に戻ります。 |
異動取消 | 転科・転棟・転室等の異動処理を取り消しを行います。異動前の状態に戻ります。 |
退院再計算 | 過去の退院により作成された請求データについて再計算を行います。 |
退院登録(診療保存) | 退院日以降の診療行為を削除せずに退院処理を行います。 |
入院登録を行うと,入院日から 2 ヶ月分の入院会計を作成します。
入院期間を延長する場合は入院会計照会画面の「次月」を押し翌月分の会計を作成してください。
※入院期間延長分の入院会計作成は「次月」を押す以外にも,月次統計処理で「入院会計一括作成」を実行する方法と,入院レセプトの一括作成を実行する方法があります(入院レセプト処理時に画面から入力した診療年月の翌月分について入院会計の作成を自動的に行います)。
<画面項目の説明>
項目 | 説明 |
---|---|
異動日 | [転科・転棟・転室]を行う場合,処理日を入力します。 |
前回異動日 | 前回の[転科・転棟・転室]の実施日です。 |
病室番号 | 入院する部屋番号を入力します。 |
病棟名 | 病室番号を入力すると自動で表示されます。 |
室料差額 | 病室番号により設定されている室料差額が表示されます。 入院時に変更できます。 変更する場合はコンボボックスから選択入力します。 |
食事 | 入院時の食事の有無,特別食の設定を行います。 入院会計照会業務でも設定できます。「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で初期表示を設定できます。 |
選定入院 | 選定入院料を算定するか否かを設定します。 入院会計照会業務でも設定できます。「101 システム管理マスタ」-「5000 医療機関情報-入院基本」で初期表示を設定できます。 |
入院日 | 入院日を入力します。過去日の入力もできます。 |
食事算定開始区分 | 入院時の食事をいつから算定するかを設定します。「朝から」,「昼から」,「夕から」及び「食なし」のいずれかをコンボボックスから選択入力します。選択された区分を元に入院患者の食事の初期設定を行います。 また,例えば区分に「昼から」を設定した場合でも,入院会計業務より朝の食事の剤の入力がある場合は朝の食事の算定も行います。ただし,これが同日の再入院に該当する場合は,朝の食事は退院歴で算定,昼からの食事は今回の入院歴で算定を行います。 |
入院科 | 入院科を入力します。コンボボックスから選択入力します。 |
初回 | 初回入院・継続入院をコンボボックスから選択入力します。 |
初歴 | 継続入院を選択した場合,入院歴の初歴番号を入力します。 (初回入院日が表示されます) 詳細は後述の初歴についての説明を参照してください。 |
介護からの異動 | 一般病棟→介護病棟→急性増悪により一般病棟に転棟した場合,コンボボックスから「急性増悪により」を選択入力します。 |
退院日 | 退院日を入力します。過去日・未来日の入力もできます。 |
退院事由 | 退院事由を入力します。任意で入力できます。 退院処理後でも,入院歴表示画面より入力,変更ができます。 |
担当医 | 担当医をコンボボックスより選択します。3 名まで入力できます。左の担当医が主治医の扱いになります。 |
保険組合せ | 入院時に選択可能な保険組合せが表示されます。 入院に係わる保険組合せを選択入力します。 |
特定入院料 入院料選択 | 入院基本料,特定入院料は病室で設定されていますが,短期滞在または病室設定されていない特定入院料を算定したい場合,入院時に選択入力します。(短期滞在手術等基本料3 を算定するには,【1.3.16短期滞在手術等基本料3 情報】の設定が必要です) |
特定入院料入院料選択の右のコンボボックス | 特定入院料の算定要件に該当しない患者の場合は「1 算定要件に該当しない患者」を選択します。特定入院料に応じた入院基本料を算定します。 |
入院会計 | 入院基本料と入院料加算の算定を設定します。 産科等,基本料の算定をしない場合に設定すると便利です。 |
入院料加算 | 入院登録時に該当の入院料加算の算定を行うか否かを設定します。 褥瘡患者管理加算,有床診療所一般病床初期加算,救急・在宅等支援療養病床初期加算の設定ができます。「101 システム管理マスタ」-「1006 施設基準情報」で該当する加算が有効となっていて,加算の算定が可能な入院料が選択されている場合にコンボボックスより選択が可能になります。 |
定期請求 | 患者の定期請求を月末のみ行うように変更できます。 |
分娩区分 | 産科または産婦人科に入院の際,正常分娩か否かを指定します。 |
直接支払制度利用区分 | 産科または産婦人科に入院の際,直接支払制度を利用するか否かを指定します。 |
検索時患者表示 | 患者の要望や事情により,患者検索時の表示をしないように設定できます。 表示しないようにした場合,入院患者照会業務の検索の対象外とします。 |
U・P | ユーザーが任意に作成したプログラムを起動画面より実行するか,登録時に自動実行するかを指定します。「101 システム管理マスタ」-「9700 ユーザプログラム起動情報」にプログラムが登録されている場合に有効になります。 |
<ファンクションキーの説明>
項目 | ファンクションキー | 説明 |
---|---|---|
戻る | F1 | 前の画面に戻ります。 |
クリア | F2 | 画面の入力内容をクリアします。 |
前回患者 | F3 | 前回患者が表示されます。 |
患者登録 | F5 | 患者登録業務へ遷移します。 |
出産育児一時金 | Shift+F5 | 分娩入院の退院登録済み患者について,出産育児一時金画面へ遷移します。 コラムリストの入院歴を選択番号を入力,またはマウスでクリックし選択した状態にした後,「出産育児一時金」(Shift+F5)を押すまたはクリックします。 |
入院歴 | F6 | 入院歴の確認です。コラムリストの入院歴を選択番号を入力,またはマウスでクリックし選択した状態にした後,「入院歴」(F6)を押す,またはクリックします。 入院期間中の転科・転棟・転室の歴,病名の確認ができます。 |
入院歴作成 | F7 | 入院歴(他院分または自院分)を作成します。 |
入院歴修正 | F8 | 作成した歴を訂正します。 |
収納登録 | Shift+F8 | 収納業務へ遷移します。 |
氏名検索 | F9 | 氏名により患者検索を行います。 |
会計照会 | Shift+F9 | 入院会計照会業務へ遷移します。 |
退院証明書 | F10 | 退院証明書の再発行を行います。 退院済みの入院歴を選択して押します。 |
カルテ発行 | F11 | 入院カルテの発行を行います。 |
続紙発行 | Shift+F11 | 入院カルテの続紙を発行します。 |
登録 | F12 | 請求確認画面へ遷移します。 |